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嫌な気持ち [愚痴]

嫌な気持ちになることは誰にでもあるものだと思う。

でも、その後の自分の気持ちの収め方というのは
その人、その人によって千差万別なんじゃないかな。

わたしに限っては、悩みに悩んだあげく、
すぱっと割り切れてしまうことが多い。

それまでは本当に自分の中で情けないほど
ぐじぐじぐじ~としているのだが、

最後の自分の中のジャッジが決まってしまうと
「だから? なにさ?」

で、カラッと。

人にはものすごくドライだと言われます。

ですが、自分の心の変遷や迷いをひとに漏らさないだけで、
本当はかなりの葛藤があるんですのよ。

あ~、どうしよ。

貞淑さとは美徳なのか?   『クレーヴの奥方』 [読書&映画]

久々に小説を読みました。

今回はフランス・ロココ時代の心理小説の傑作と言われる
『クレーヴの奥方』です。

クレーヴの奥方 (古典新訳文庫)

クレーヴの奥方 (古典新訳文庫)




最近は、光文社があれば一番にそれを買っています。
とにかく文章が平易で、横に解説がついて、最後にまとめの解説がついているから
本当に楽。

訳文というのは、どうしてもよその言語を日本語に置き換える仕事だから
本来のダブルイメージのような単語そのものが持つイメージも失われてしまいがちだし、
そうかといって、いちいちそれをつぶさに訳していると、読書のリズムは乱れて
なかなか読破できないものだし、難しいものなのですよ。

だからわたしは、多少文学的ではなくても、さっと読めてさっと理解できる、
光文社がありがたいです。


さて、クレーヴの奥方

この話を読んでいて、ずっとさいとうちほの『ブロンズの天使』を思い出していました。


ブロンズの天使(1) (フラワーコミックス)

ブロンズの天使(1) (フラワーコミックス)

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2004/07/26
  • メディア: Kindle版





本当によく似ているのね。

クレーヴの奥方は、フランス宮廷にその人ありと謳われたほどの絶世の美女。
それに家柄も非常によく、徳にも恵まれ、百点満点なのです。

こんな美女に求婚する殿方はたくさんいましたが、
結局のところ、クレーヴ公爵が彼女をもらい受けるのですね。

ですが、クレーヴの奥方は結婚したのが15になるやならずですので、
本当の身も心も焦がすような本物の恋をしたことがない。

で、クレーヴ公爵が燃えるような恋心を妻に抱いているのに、
なんというか、それに応えてくれないのですよね。
夫は夫として敬愛しているけれど、自分のように熱愛してくれるわけではない。

そう、ここのところがプーシキンと結婚したナターリアと同じね。
ナターリアも18になったばっかりで、13歳年上のプーシキンと結婚してしまったから
本当の恋を知らない。


でも、プーシキンってナターリアと結婚するまでにさんざん女遍歴を重ねてきた
恋の猛者なので、クレーヴ公爵みたいにナイーヴじゃないんですね。

さっさとナターリアを妊娠させて、何人も子供を産ませている。
いいんですよ、プーシキンにとってナターリアは掌中の玉なんで、別に恋なんか知らなくても。
自分だけの大事な箱入り妻であれば。


ですが、クレーヴ公爵は違っていた。
妻を妻として自分のものにするだけじゃ物足りなかったんです。

そして責めるんですね。
でも奥方は本当に恋を知らないからどうしようもない。
まぁ、昔の結婚て一種のお見合いみたいなものだし、女は特にそうですね。

しかし…。あるとき、ヌムール公爵というめっちゃハンサムな男性から懸想されてしまうんです。

で、なんていうのかなぁ、恋っていうのも一種のパッションなんで
障害があればあるほど燃えるものなんですよね。

奥方は自分は人妻なんだし、そんな不倫のような不道徳をしてはいけないわ、と思って
ヌムール公爵を避けていくうちに、それがいつしか恋情に変わっていくのですよね。


でも、夫とヌムール公爵は友人なので、なにかと理由をつけて家にきたり、
別荘にきたりするんですよ。そして隙あらば、熱い愛のことばをささやいたりするんです。

で、身の危険を感じた奥方は、自分の精神的葛藤にも耐えられなくなって
夫に助けを乞うのです。

「ある人を好きになりそうだから、護ってほしい…」と。
で、夫はそのある人は誰なのかを問いただそうとする。
でも、奥方はそれは勘弁してください、そして絶対にこれ以上は言えません、と
強情を張るんです。
ん~、ここがなんともフランス的なのかなぁ。

でも、そういうふうに全部を告白してくれないと、
夫のほうもなんだかモヤモヤしてきて、よけいに妻のことを考えてしまうんですね。

で、奥方、クレーヴ公爵、ヌムール公爵の三者三様の恋模様が広がるのですが…。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『ブロンズの天使』でもおぼこ妻のナターリアは美貌のダンテス男爵と相思相愛になって
迫って来るダンテスの申し出を拒むのです。

でもプーシキンはある時それを知ってしまう。
だけど、こういうんです。
「きみの恋心は知っているよ。きみは恋を知らずにぼくのところへお嫁にきたんだ。
ダンテスはきみのことが好きだね。だけど、こういうのはイヤじゃない。ほかの男がどんなにきみに
欲望を抱こうと、こうしてきみを抱けるのはぼくだけだからだ」とうそぶくのです。

プーシキンの場合、そうやっておぼこな妻をダンテスにけしかけて、
自滅してしまうのですが、

クレーヴ公爵は違った。もっとナイーヴなんですねぇ。
そして病気になって死んでしまう。

こうして夫が死んで、障害が取り除かれると
ヌムール公爵は、ああ、やっと彼女と結婚することができる!
と色めき立つわけです。

でもね、奥方はそういうヌムール公爵が赦せない。
男として愛していたわけじゃないかもしれないけど、
夫として十分に敬愛するに値する人物を死の淵へやったのは
わたくしとあの人の責任でもある。

それなのに、夫が死んでしまったからと言ってどうしておめおめと
彼と結婚することができようかってね。

で、奥方は頑として誰の求愛もはねつけて
結局、短い一生を操を立てて亡くなったと。

なんだか、ここらへんの頑固さが細川ガラシャを思い出すね。


クレーヴ公爵はいろいろと文句を言ったけどこうも言ったんです。
「ほかの男が好きになったからといって、どうして夫たるぼくに正直に告白してしまうの、あなたは? 黙って浮気されていたほうがどれだけ楽だったことか。真実を知らないほうが幸せなこともある」と。


考えさせられるよね…。

廻り巡る呪われたヴァイオリンの運命  『The Red Violin』 [読書&映画]

最近、裏ばっかり力を入れているもんで、
ここがおろそかになっておりますね。

こっちも頑張らねば!

最近、こうグッとくる映画ってないんかなぁ~と
Amazonを物色していましたら、
ありました、ありましたよ!これですね。

レッド・ヴァイオリン
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いいなぁ、ドラマティックで画面が美しくて、そして適度に官能的でもあって
サスペンスの要素もある、

こういうのが大好きです。pHTRO4NOdClnYDA6oJACzFbenE5.jpg


プライム会員なのでAmazonヴィデオで見られるのかな、と思えば
これはもうDVDとブルーレイしか売ってなかったのです。
でも1000円もしないで買えちゃったんです。
夫とふたりで見たから、もとは取った!って感じですかね。

この作品の表紙に写っている俳優さんが、アレクサンドル・マルコフに激似だったので
さては、『パガニーニ』のようにマルコフが演じて演奏しているのか!と
色めきたって買ったのですが
そうではありませんでした(笑)

とはいえ、なかなか最近、こういう重厚な映画にはお目にかかれないので
大満足でした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あらすじは

時代は現代のモントリオール。
そこで楽器オークションが行われるのです。

この日の最大の目玉は17世紀にイタリアの名工によって作られたという
伝説のヴァイオリン。名付けて「レッド・ヴァイオリン」

会場にいる人はみんな色めきたって、この伝説のヴァイオリンを
我がものにしようとしていました。


しかし、
このヴァイオリンは実はなかなかに曲者でして、
この持ち主に栄光も与えるのですが、それと同時に不幸ももたらすのです。


それというのも、このヴァイオリンの作り主は
もうすぐ月満ちて子供が生まれるのを待つ妻がいました。
この職人の奥さんはとても美しく、ふたりはもうすぐ生まれて来る
赤ん坊を心待ちにしていたのですが、

ふと妻の心に不吉な予感が生じて来るのです。
「もしかしたら、このお産は重くて、わたしは死ぬかもしれない…」

予感は当たり、ヴァイオリン職人は子供と妻をいっぺんに両方失ってしまいます。
絶望した職人は、ニスを塗るばかりとなっている自分の渾身のできばえの
ヴァイオリンにある細工をするのでした。

さて、時代は巡り、100年後のウィーン近郊の孤児院。
ここで、ヴァイオリンの天才少年が出現するのでした。
あまりに神の恩寵が深いこの少年を見て、修道僧たちは
この才能をこの山深い僧院で朽ち果てさせるのはあまりに
惜しいと思い、フランスから革命によって亡命してきた
音楽家にこの天才少年を託すのです。
ですが、この少年、チャンスをつかんだ、と思った瞬間、死んでしまうのでした。maxresdefault (1).jpg


そして、その後、そのヴァイオリンはジプシーの手に渡り、
イギリスへと向かい、その地で破天荒な天才ヴァイオリニストを虜にするのです。u8mjqDv7HHY.maxresdefault.jpg


この天才ヴァイオリニストは傲慢なハンサムさんで、
このヴァイオリンを手にすると、自身の中に官能と共にインスピレーションが沸き、
女性を抱きながら演奏することですばらしい作曲が出来るのです。

そうやって生まれた美しい曲の数々。261747_full.jpg


ですが、レッド・ヴァイオリンはこの天才作曲家兼ヴァイオリニストも
死地へと追いやります。

そうやってたどり着いたのが、文革が激しい中国
あわやというところで、レッド・ヴァイオリンは燃やされそうになりますが、
独りの紅衛兵の幹部の女性の心にとりつき、無事に避難します。

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そうやってぼろぼろになりながら、やがてデュヴァルというカナダのオークション会社に
「よくわからないけれど、なにやら由緒がありそうな楽器」ということで
ニュー・ヨークから楽器の鑑定士が呼ばれるのです。

レッド・ヴァイオリンは、すぐさまこの鑑定士の心を虜にしてしまいます。
そして、たどり着いた先は…


と、このようにめぐりめぐる話なんですがなかなか展開が綺麗で良かったです。

無為という贅沢 『熱い恋』 [読書&映画]

ひっさしぶりに、読書の感想を書きます。

今回はF・サガン。

『熱い恋』でございます。


熱い恋 (1967年)

熱い恋 (1967年)





いや! 面白かった!

というか、深いですね!
まったくフランス人というのは、こなれているっていうか
大人ですわ。

これ、サガン30歳のときの作なんだそうです。
う~ん、30歳にしてこの成熟味…なんだろう?

三島由紀夫の『金閣寺』も31歳ですから、
洋の東西を問わず天才というものは、若くても老成しているもんなんでしょうね!


このお話はね、原題を『ラ・シャマード』というのです。
シャマードっていうのは、降伏するときの太鼓の音なのだそうです。

わたしはものすごくゲラン香水が好きで、
いろいろとシーズンごとにそろえることを楽しみにしているのですが、
たまに京都の大丸のゲランにも『コンサルテーション』っていうのをやっていて
自分にあった香りっていうのを、そういう香り専門のカウンセラー(もっと特殊な名前があったと思うけど忘れた)さんが分析してくれるのです。

で、いつも分析してくれる香水の中にはシャマードが入っているのですね…。



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で、この間、シャマードの香りのイメージというのは、このサガンの小説から
取られているんですよ、と教えてもらったんですね。

シャマードの香水は結構、慣れないと強すぎて、意外と嫌いという香りかもしれませんが
香りもだんだん深みにはまると「濃い」香りじゃないと我慢できなくなってくるもんなんでねぇ。
基本ベースはヒヤシンスとカシスなんだとか…。
ラスト・ノートはゲランの定番のヴァニラになりますが…。

ま、大人の香りですかね…。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この小説は日本人にありがちな「人生こうあるべき」とか
「仕合せはこういうものだ!」みたいなイデオロギーとか、スローガンがある人には
まったくわからないもんだと思います。


でも、わたしもこの歳になりますと、こういう大人の洗練されたけれんみみたいなものが
よくわかる…。

こんな歳にならなきゃわからない、っていうのも少し情けないもんなんですが…。

ですが、もうほとんど50年程前の小説なのに、
フランスの社会はこんなに成熟しているんだ、
ってことがわかっただけでもびっくりします。

日本なんてさ、未だにマザコンのマッチョ親父がはびこってるじゃない?
本当にあれはどうにかしてほしい。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

あらすじはね、
30そこそこの男女の恋愛なの。

でも、このふたりは美貌こそあるけれど、
あんまり裕福な家に育たなくて、学歴もないから、いいお給料でもないわけよ。

フランスってこういうところ、やっぱり階級社会なんだろうな、って思う。
(今はどうなのか知らんけど)

だから、男はいいところの奥さんのツバメになって、
女は初老のエリートビジネスマンの恋人なんよね。


で、こうなんとなくふわふわと毎日をおしゃれに生きているんですよね。

でも、この美貌のふたりは、恋に落ちるんです。
はじめはこっそり逢瀬を楽しんでいたのだけれど、
男のほうが独占欲に駆られて、
「おれか、あのおやじか、どっちかを選べ」っていうわけよ。

女のほうは、目の前で選択を迫る男も愛しているけれど、
二年程生活を共にしてきて優しくてジェントルマンなおじさまにも情があるわけ。

でもやっぱり若い男の情熱にほだされて、一緒に生活をするようになる。

はじめは、もうアムール、アムール、アムールで
幸せ、幸せ、幸せで現実ってものが見えなかったんだけれど、
そのうち厳しい現実を突きつけられるようになるのね。

女の子のほうは、ふわふわと漂う世界を愛しているのね。
綺麗なものを来て、ステキな雰囲気のバーでカクテルを飲んだり、
お茶を飲んだり、ステキな車でひとり気ままにドライブを楽しんだり…。

なんていうのかな、今そこにある雰囲気を楽しみたいタイプなんだよね。

でも、若い男は金髪のドハンサムさんなんだけど、
とにかく貧乏で、おいしいものは食べられないし、混んでいるバスをバス停でずっと
待たなきゃならないし、

そういうやりくりに苦労している人たちからは、現実そのものの話しか聞けないから、
こうふわ~っと虹色に輝くような、夢のある会話も楽しめない。

それで女の子のほうは、男の子供を宿してしまうのね。
でも、女の子のほうは、母親になって一家の主婦になって家を切り盛りするなんてことは
どうしても考えられない。

好きなのは今目の前に存在している金髪の美青年なのであって、
その子供というわけじゃない。

で、どうしても母親になる選択に耐えられなくなって、
昔のおじさまに頼るようになるんだねぇ。

おじさまのところに戻れば、すてきなお部屋に素敵なティーカップ、
そして、美術館に音楽会…。

やはり女の子のほうは、こういう世界を手放したくなくて、
このおじさまと結婚してしまうんです。昔の恋人のことはさっぱりと忘れて。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
じゃどうして、「シャマード(原題)」が付いているかっていうと、
あるとき、美青年と女の子が寝ているとき、
美青年の心臓の鼓動がどういうわけか早くなったのを
女の子がその胸に耳を当てていたから、わかったのね。
「どうして、鼓動が早いの?」
ってきくと美青年はね、
「これはきみを愛しているっていう、ぼくの『降参の太鼓の音(シャマード)』なんだよ」
っていうんですよ。

でも、やはりというべきか、それほどの熱い恋愛も
長くは続かないっていうことです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

こういう女の子の話をすると、
絶対に顔をしかめる人は多いと思うけど、
でもね、何も考えないで
「いい学校へ入って、いい会社へ行って、すこしでもスペックの高い男と結婚して、
それでもって子供生まれたら、やっぱりいい幼稚園にいって、それでもってママ友の中でも
やっぱり女王さまになって~~~」

みたいなことをエンエンと考えている人より、わたしは共感できる。
せっかく学校でて、「さあ、わたしの人生がやっと始まる!」ってときに
どうしてまた、「はい、また子供産みなさいね、」ってなるわけ?

それを素直に楽しみとして出来る人はいいよ、それはそれで自分の心に従っていることだから。

だけど、もう世間がそうだから、ってことでそういう常識みたいなことに囚われて、
それ以外のこと考えられなかったりすると
その人の人生は虚しい。

ふわふわしたことが好き、っていうのもひとつの人生だよ。
そういうたゆたうような「美」も、実際にあるわけなんで、
そういうことを選択できる環境なんであれば、それを受け入れるのも
それはそれで人生なんだと思うな。

これね、なんとなく江國香織と辻仁成のコラボ小説「冷静と情熱の間」
の江國香織の書いた方に似てるね。

江國香織さんの小説は、そういう社会の常識とか偽善みたいなものに対して、
真っ向に反抗している上品な小説が多いから。

あの主人公の「葵」とこの「シャマード」の「リュシール」はどこかで繋がっているかな。
冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫)

冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫)

  • 作者: 江國 香織
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/09/25
  • メディア: 文庫



ボヤッキー [愚痴]

先日、吉野へ桜を見に参りました。

別にどこで咲いていても桜はきれいなのですが、
京都はもう、どこもかしかも人であふれかえっているので、
どこか人の少ないところへいきたかったんです…。

実は行く前の日が大雨でして、残念無念なことに
花もあらかた散ってしまったのでした。

でも、新緑の桜っていうのも捨てがたい味があり、
柔らかな緑が本当にきれい。

でしたが…。

吉野っていうのは、山全体が桜で覆われているので、
下千本、中千本、上千本と桜の開花時期が微妙に遅れるのですね。

で、山は登るよりもやはり、下る方が楽なので、
上千本のほうまでバスに乗り、そこから駅のほうまで歩くに限るのです…。

で、バスは上千本に行くまで乗り換えがあるんですね。

そこで長蛇の列なわけですよ。

後ろのおじさんふたりが、ぼやくぼやく、
「え、まだバスこねぇの?」
「え、これ何台運行してんの? まさか一台じゃないよね?」
係のおばさまが
「四台運行しているんですけどね、場合によったら、二台続けて来ることもあります」
「しょーがねぇなあ、待つしかないんかなぁ…」
「バスが一台来たって、乗れねぇじゃん」
「この調子だと、何分待てばいいんだ」
「一往復するのに、どれだけ時間がかかるんかねぇ…」
「あ~、待つだけはしんどいわ~」

ず~っとぼやっきぱなし…。

一緒に言ったダーリンを見ますと、ず~っと不愉快そうな顔をしてるんですよね~。

ぼやいているおじさんの話が不愉快なんだったら、
話を聞かないように、うちらも負けずに話をすればいいとは思うものの…。

沈黙するわたしたち夫婦

あ~。なんかどっちもどっちのような…。

男って融通が利かない生き物なのでしょうかねぇ。

ふっ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

山門を出れば日本ぞ茶摘唄


芭蕉さんて上手いこと言うな、って思う。

黄檗山万福寺って中国風のお寺が京都にあるんですが、
今でいえば、まぁ、西洋のカテドラルのようなもの。

そんな外国みたいなところを一歩でれば、ここは日本ね、
茶摘み歌が聞こえるもん、ぐらいの歌でしょうか。

さすればわたしもグーグルマップでしばし世界旅行をして
家にいるのが最高の贅沢かも…。

旅っていうのは究極、頭の中でもできるもんです。

人の行く裏に道あり [日々雑感]

人の行く 裏に道あり 花の山 いずれを行くも 散らぬ間に行け

人と同じ道を歩かないで裏道を通っていけ、
意外とそういうところに思わぬ見事な花を見ることが出来るものだよ、
しかし、いずれにしても花の命は短い、
どちらにいくにせよ、迷わずにさっさと行かなければ。






年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず


花はいつ咲いても同じに見えるが、
それを見ているわが身よ。

木はいつも変わらないけどれど、経りゆくものは人間なのだなぁ


昔の人は本当に上手いこと言うよなぁ、って
こんな詩歌を読むたびに思ってしまう。



そして、また思うことには
案外人の気持ちというのは今も昔も変わっていないのかな、ということ。

わたしは小さいときから、団体行動するのが苦手で。
それは今でも変わらない。

で、花見の季節になると、いつもこの句を思い出す。

もう京都ですので、至る所に名所があるんですよね。
しかしこれだけ観光客が多いと、桜を見てるんだか人を見てるんだかわからないだな。

ほんと、興覚めよ。

しかし、それでもせっかく桜が咲いているのに、
見る人がまったくいないというのも、
桜にとっては張り合いの無いことだろうと思い、
御所の桜を観て来ましたが、いや、もう人だらけ。

うちの子供が小さい時は、御所の桜なんて知る人ぞ知る
穴場スポットであって、ジモティしかいなかったもんだけど、
最近は全国津々浦々ばかりでなく、外国の方も多い。

降参、降参でそうそうに退散しました。

が、その帰り道、
いつも通らない道の奥になにか黄色い、非常にこれまた
春らしい風情の気が!




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わぁっ、すごい、ミモザの花が満開なんです。
美しいねぇ、

そうそう、別に春は桜だけじゃないですよね。

なんだかちょっと得した気分です。

裏デイヴィッド [日々雑感]

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最近、ディビッドにハマりだしてから、
彼の爆発的大ヒットCD『エクスプローシヴ』を百回ほど聞いた後、
ロック・シンフォニー』も買って聞いてましたが、それも百回ほど聞いたので、
あとはYOUTUBEでずっと流しておりました。


で、思うのですが、ディビッドってなんていうのかな、
外見ほど中身がすれてないような気がするんだな。

彼の先生はかの有名なイツァーク・パールマンだったんですって。
たしかにそういわれれば似てるかもしれないんだけど、
ディビッドのほうが先生が弾くものより、やや線が細い気がする。
そりゃ、一流であるところは絶対にそうでそれは認めるけどね。
そのままずっと正統派路線でいってたら、
そこそこ売れたかもしれないけど、
今日の彼ってのはいないかもしれませんね。

ディビッドは戦略的に成功していて、
やはりね、彼はルックスが良いんですよ。
自分自身でプロデュースした「パガニーニ」の影響が大きかったです。

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パガニーニと当時のロックスターに見立てながら演じていたのは、かっこよかった…。

そして、彼自身ジュリアードで作曲を勉強していたとのこと。
これも大きいね。

ロックの曲をアレンジして自分で弾くというのは
かなりインパクトが大きいかもしれませぬ。

ニルバーナの曲のSmells like teen spirit なんて曲は
オリジナルを聞いても「はぁ?」という薄い印象しかありませんでしたが、
デヴィッドが手掛けるとはっとするほど印象的だしね。
あと、レッドツェッペリンの「カシミール」も同様です。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

さて、そういうわけで、その後、いろいろとバイオリニスト行脚していたのです。

で、最近、この人を発見してしまった。

その名はネマニャ・ラドゥロヴィチ!

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すごいの! ある意味デヴィッドよかすごいかもしれない。
なんていうのかな、デヴィッドのバイオリンは良くも悪くも
正統なところから逸脱していないんです。
非常に端正なんですが、

ネマニャはぶっ飛んでいる! これこそ、デビルズ・ヴァイオリニストなんじゃいの?

弾き方がアレクサンダー・マルコフのぶっ飛んだ弾き方にも似てますね。
パガニーニひとつ弾いても、これだけの違いがあるんだ!
ってびっくりしました。


ネマニャとデヴィッドのあり方を見ていると、
往年のマイケルジャクソンとプリンスのようだわ。

ルックスには恵まれていないプリンスだけど、
実力は結構マイケルを凌駕していたりして。

あと、デヴィッドがゲルマン系でアメリカとドイツを中心に活躍しているのに対し、
ネマニャはセルビア出身なんだけど、コンセルバトワール仕込みだってことも
なんか、ラテンというかおフランスの香りがするんだね。

なんかちょっと趣向の違いってのも感じられて興味深い。

ウン
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
デヴィット・ギャレットはいまや押しも押されぬ超売れっ子なので
コンサート開くとしても、大阪城ホールみたいなどでかいところで
スクリーン張って、ヴァイオリンに拡声器つけながら弾くのよね。
それは仕方ないことなのかもしれないけど、
一聴衆のわたしとしては不満。

そういうのはいくらすきなアーティストでも行きたくない。

で、探したらあったんですよ、ネマニャ!
しかも比較的狭いホールで!
値段も比較的優しい…。

やっぱこれだね!


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パガニーニ・ファンタジー

パガニーニ・ファンタジー

  • アーティスト: パガニーニ,ラドゥロヴィチ(ネマニャ),セドラル(アレクサンダル),ミラーニ(アレッサンドロ),悪魔のトリル,ファヴル=カーン(ロール),ジェジナ(ミラン),ランベルティ(マルコ),フォンタナローザ(ギヨーム),バッシ(アントニオ)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2014/10/15
  • メディア: CD



このジャケット写真は個人的に非常に評価している。 こういうレヴェルのジャケだと、ジャケ買いしたくなる。




バッハ

バッハ

  • アーティスト: サンス(ドゥーブル),バッハ,ラドゥロヴィチ(ネマニャ),ミロクシェビッチ(ティジャナ),フォンタナローザ(ギヨーム),ポーシェ(マチルダ),リュビンコヴィッチ(ネマニャ),ミロシェヴィチ(クセーニャ)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2016/10/19
  • メディア: CD



死ぬほど美しいバッハです。もともとわたしはバロックっぽいのが好きなんで。それにしてもこれは、ここは天国か!っていうほどの至福感を味わえる。





エクスプローシヴ(初回限定盤)(DVD付)

エクスプローシヴ(初回限定盤)(DVD付)

  • アーティスト: デイヴィッド・ギャレット,ロイヤル・フィルハーモニー交響楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2015/11/18
  • メディア: CD


デヴィッド・ゲッタのデンジャラスなど今どきのポップをすばらしいヴァイオリンのアレンジに変換して聞かせるのがデヴィッドさんの醍醐味なのかも。正統派のクラシック奏者ならではのウルトラ奏法でさらっと聞かせるのがシビレル。



ロック・シンフォニー

ロック・シンフォニー

  • アーティスト: デイヴィッド・ギャレット,オリアンティ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2012/02/22
  • メディア: CD


これから、一仕事しよう~!ってときにわりとテンション高めてくれる。カシミールがすごく好きです。


ヒラリー・ハーン [日々雑感]

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ちょっと最近、ヴァイオリンの曲を聴くのにはまっていて
それは別にいつものマイ・ブームなのでどおってことはないのだけれど、

ヒラリー・ハーンを見るたびに、いつもクラーナハの美女を思い出してしまう。

なんてのか、あの冷たい雰囲気っていうか、
あの全体に細長い華奢な雰囲気っていうか、
ゲルマン人ですよっていうか、
そういうのがよく似てる。

だから…クラーナハもこういうモデルを実際に見てかいたんだろうな、って
思う。

だけど、今日びっくりしたことがあった。

その容貌を見て、わたしはずっとヒラリー・ハーンをドイツ人だと
思っていましたが、実はドイツ系のアメリカ人でした。ガイーンです。


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クラーナハは昔、ルーカス・クラナッハと表記されていました。
しかし、どういうわけか、いつのまにか、ルカス・クラーナハなんだそうです。

じゃあ、バッハはバーハなのかと、夫が訊ねて来ましたが
わたしは知る由もありませぬ。
だれか教えてください…。

メンズ・セーターで思うこと。 [ハンドメイド]

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わたしは編むのは結構早いのですが、仕上げがど~も、う~むな感じなのは
前から感じていて、

今年の課題として「どんだけプロっぽく仕上げられるか」に挑戦中です。

ちょっと前までは、カタカナに弱いので舶来もんだと
どんなもんでもぜ~んぶウェルカムだったのですが
さいきん、値段が張るばっかりの外国モンの毛糸にも食傷気味なんです。

で、わたしは二色で編み込みっていうのは得意なんだけれど、
編み込みが全然得意じゃなくて…。

得意じゃないからさ~でやらないでいると、
気がついたら死んでいるだろうと思い、
今年はアランを重点的にすることにしました。

このアランは決心していることと全く違うんだけど、
イギリスいったときに買ったもんなのよ。

ローワンの糸なんだけれど、リサイクル糸でこれは100均で売ってる毛糸かって
おもうくらい、キシキシきしんで編みにくいというか、指が擦り切れそうになるぐらい
ゴワゴワの糸でしたが、しかし、編むとね、なんというか、男っぽくラフでかっちょいいのよ。

仕上げも先生にいちいちチェックしてもらいながら、仕上げていたから
非常にきれい、

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でも、首回りと袖口は、それじゃあまりにも肌が可哀想だから
パピーの定番「ブリティッシュエロイカ」を使用いたしました!

(ブリティッシュ・エロイカって名前、変じゃない? それを言うなら、ブリティッシュ・ヒーローだよね それもまた変か… 笑)


やっぱり男もんはかっこよく仕上げたい、だけど、本場のアイリッシュヤーンを使うと
本場過ぎて、かっこよくないんですよぉ。

そして、向こうの人はガタイが良すぎるので、日本人の華奢な身体に合わないので、
最近はパピーにハマっているんだわw

つぎは同じ図案でソフトドネガルで編んでみたいとおもいますデス。

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どうせなら、口で言って欲しい [愚痴]

最近、感じることが多いのだが、
それこそ老若男女にかかわらず、なにかいいたいことがあれば、
「すみません、」の一言で済むことだろうに、
小突かれることが多いように思うのだ。

昨日、夫ととある伝統芸能を見に行ったのだが、
夫と話ながらコートを脱いでいると、となりのご婦人が
いきなりわたしを小突くのである。

「?」と思って傍らをみると、わたしたちより中に入らなければ
ならない二人連れの女性がたちが黙って小突いてきた人の傍にぼーっと立っているのだ。

ま、気がつかないわたしもわたしなのだろうが、
こういうとき、その二人づれが黙ってないで、一言
「すみません、通してください」と言えばすむのではないだろうか…。

わたしは見ず知らずの人から身体的接触を受けるのは、非常に不愉快に思うタチである。

小突かれた時、「コラ、触んな」と思わず言いそうになってしまったが、
それをいうとかえってこっちの品性を疑われてしまうので、
すんでのとこで思いとどまったけれど、
こういうのが最近の礼儀なのだろうか…。

一度なら、まぁいいか、と思うのだが、
こういうことが二度三度あると、なんだかムムっと考えてしまう。

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あと非常に気を付けなければと思う人は

「和装」の人。
ま、本人はハレで非常にハイになっているのだろうけど
南座の段差の激しくて、非常に狭い席でそれを着て来るのは
本音をいうと非常に迷惑なんだな。

だって、すごい神経質なんだもん。

一度、トイレで外人さんが洗った手を振って水滴を切っていたのだが、
そのとなりに和服の人がいて
めっちゃくちゃ激怒していて「ギブミー。クリーニング・マネー」とか叫んでいた。

うわ、怖い。着物着たからといって、周りの人はそんなにあなたに気を遣わないよ。

ある程度、汚れるのは必然と考えて動かなければいけないものじゃないのかなぁ。

ま、こういうことが続くとなんだか引きこもりになってしまいそう。


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